3月に入ってからミラティブの改悪が連発しています。
何がどうなったのか?
配信者にどんな影響があるのか確認してみます。
後半はB/Sを見ながら経営状況を分析しています。
現在までの改悪事項
①現金出金レートの改悪(2/20第1波)
現金での出金
10000オーブ➡30000オーブからに改悪!
ギフトコードへの交換
3000オーブ➡10000オーブからに改悪!
ギフトコードへの交換
3000オーブ➡10000オーブからに改悪!
②初回交換レートの廃止(3/20第2波)
初回交換(1回だけ低レートで交換できる権利)
え!まさかの廃止www
ゴミラティブについて
当然改悪したわけですから、Twitterも#ゴミラティブへの文句でいっぱいです。
ということで、今回の騒動の核心に迫りたい方のみこのままスクロールしてください!
難しい話が嫌いな人はココでブラウザバック👍
180日ルールの問題
銀行の利権を守る為(こんなこといったら怒られるw)に、資金決済法で一般企業は金銭を預かることができません。
しかし、ミラティブをはじめ多くの配信サイトは配信者の収益を自社で管理しています。
オーブだろうがポイントだろうが配信者の利益を預かっているわけですので、そこに換金性があれば資金決済法の規制を受けます。
資金決済法ガイドラインQ&A-金融庁
こちらのpdfは金融庁のサイトにあるガイドラインです。
Q&Aにあるとおり、有効期限を6か月にすることで資金決済法の規制対象外となります。
多くの配信サイトでは、資金決済法の規制がうっとおしい(ログの保管や監査などクソだるい)ので、収益化できるポイントを6か月(180日)にすることで回避しています。
Twitterを見ると、有効期限がゴミだ!もっとのばせ!
というツイートが多いですが、無知をさらすことになるのでやめようね^^
したがって、180日の有効期限はミラティブに合理性があると考えられます。
運営元の経営悪化
株式会社は官報又は自社サイトにて決算を開示しなければなりません。
ぶっちゃけると、非上場企業については経営が良いと自慢げに自社サイトに開示しますが、悪い場合はひっそりと官報に開示していることが多いです笑(やみねこの偏見なのでこの限りではない)
株式会社ミラティブは自社サイトに開示してなかったので官報をチェックします。
この官報は国民に広く開示されるべきデータにも関わらず、なぜか見るには毎回結構なお金がかかります。闇ですねw
というわけで、切り抜いてまとめてくれてるサイトがあるのでありがたく引用させていただきます。
利益剰余金は過去に稼いだ利益を蓄えた貯金みたいなものです。そう簡単にはマイナスにならん。
△はマイナスの意味ですので、ミラティブの貸借対照表(B/S)はとんでもないことになってます。
ベンチャー企業ではたまに起こることなので一概にヤバいという判断になりませんがとりあえずとんでもないことにはかわりありません。
もう少し調査をすすめると、資本金の額の減少公告を発見。
資本金は株主が出資したお金で経営者が簡単には崩せません。一方、資本準備金は簡単に転用できるお金です。
今回は、資本金の66%を資本準備金に振替えた事になります。この準備金は恐らく積み重なった赤字を補填するために使われるのではないでしょうか。
株式会社エモモで10億円調達
さて、まだ真相は奥深くにありそうです。
元々、この17億円の資本金はどこから来たのかを考える必要があります。
https://www.mirrativ.co.jp/resources/PpressRelease_0402.pdf
スマホゲームのライブ配信プラットフォーム「Mirrativ」運営社、
10億円超の資金調達を実施 2018.4.2
株式会社ミラティブの報道機関向けリリースにありました。
2018.4.2時点で10億円をファンドから調達しています。(当時は株式会社エモモ)
名前が上がっているのがグロービス・キャピタル・パートナーズ。
たまに雑誌や地下鉄の広告で見かけるグロービス経営大学院の学長の堀義人さんが率いるキレッキレの独立ベンチャーキャピタルです。IPOは34件。
ようは、このお金使い切った感じです笑
半端ないです。やっぱりミラティブやばいんじゃね?
ベンチャーキャピタル連合から35億円調達
さて、物語はここで終わりません。
真相はもっと深くにありますよっ
ミラティブ、総額35億円の資金調達を実施。TV-CMなどのマーケティング強化・グローバル展開・新規事業に積極投資
あれ??最近また資金調達に成功してる!?
なんと、株式会社エモモの頃に調達した10億の3倍!35億円を新たに調達しています。このお金、出資金なので資本金に充填されていきます。なんか一気にB/Sが厚くなったな笑
さて、今回記載されているベンチャーキャピタルを見てみましょう。
グローバル・ブレイン、JAFCO、YJキャピタル、グロービス・キャピタル・パートナーズ、伊藤忠テクノロジー・ベンチャーズ 、ANRI
さっきみたくファンドの説明をしたいところですが、そろそろ文量多くて疲れてきたのでリンク貼ったので自分で調べてください笑
なかなかのメンツですね。
新規公開株(IPO)が目標
ベンチャーキャピタルは、黎明期にベンチャー企業に出資をします。出資をするとその会社の株式を取得し経営に口出しすることができます。
株を取得したら、時にはアドバイスをしながら成長を拡大させ、最終的には上場させるのが目的です。
上場すると、証券取引所で新規公開株が発行され一般の人が自由に売買ができるようになり、多くの場合は公開時に株価が跳ね上がります。
この性質を利用して、ベンチャーキャピタルは公開時の高い株価で売り抜け莫大な利益を上げます。
取得時の株価と売り抜け時の株価の差額(キャピタルゲイン)で大儲けするんです。
当然、上場できると踏んでいるからこんなにたくさんのベンチャーキャピタルが出資しているわけです。
恐らく、近い将来上場するのは間違いないかと思います。
上場を達成すると、さらに大量の資金が調達できるので一気に経営が安定化していきます。
もちろん、上場がゴールとなって一気に萎んでいくベンチャー企業もたくさんありますが笑
結論
ミラティブのB/Sは酷い状況で大赤字。とんでもないことになってます。その一方で、いくら赤字を垂れ流そうがどんどんベンチャーキャピタルが資金を追加していきます。まあ、少なくとも上場するまでは潰れんでしょうねw
ここまで、会計学的視点から分析してみました。どうでしょう?ミラティブへのイメージは変わったんじゃないかな?
ミラティブが潰れる直前だっていうツイートが多いですが、意外とそんなことないかも!なんでも真実はいつも深いところにあります。
最後にちょっとだけ
今回の改悪騒動、すべてミラティブが悪いと思います。
どうして2段階にしたんでしょうか。ショックは一回で十分です。ユーザーが受けた心理的ショックは想像に難くないです。というかやみねこもショックを受けました。
まず、1段階目の改悪では事前に告知がありませんでした。
これは大失態です。当然ユーザーは起こります。
2段階目の改悪では、告知なしの改悪に反響があったためなのかしっかり公式Twitterで事前告知を行っています。なぜ最初からできなかったのでしょう。
そして、この2段階が一ヶ月の間にあったこと。
分ける必要ありましたか?
最初から告知をして、改悪内容をまとめて適用していれば、ゴミラティブというツイートが多少でるものの、ここまで騒ぎにならなかったですし、ユーザーもここまでショックを受けなかったはずです。
告知を最初からしなかったこと、わざわざ2回に分けてユーザーのショックに追い打ちを掛けたこと。これらについてはミラティブは大いに反省するべきだと思います。
以上
そうそう、ここだけの話、ミラティブの言い訳文の投稿あったじゃないですか。後からグダグダ長文で正当化する文を投稿する感じがどうもメンヘラと同じ行動パターンなんですよねw運営スタッフはメンヘラが多いんかな?笑
ここまで読んでくれた方ありがとう!需要があるなら今後も小難しいはなし書いてみたいなーなんて思ったり…
コメントまってまーす!(もちろん都合悪いのは消すけどw)
コメント
面白かったです。
最近ミラティブを始めたものですが、
とにかく落ちたり不都合が多い
エモカラの曲数が少なすぎる(前は多かったと聞いた)
ことからずっとゴミラティブと視聴者言っていたので僕も便乗して使っていたのですが、
もはや最初からの通名であったと実感しました。
vliverたちの登竜門的な位置で伸びていた頃は良かったんでしょうね
今じゃ運営と同じくメンヘラ学生しかいません
配信者の質も下がる一方なのかも(正確には優れた人が出ていったと考える方が正しいかもですね)
おもしろかったならよかったです😄
安定した配信サイトを運営するには、莫大な資金が必要になります。
維持できずに廃れていくサービスもあれば、ゼロから資金調達をして革新的なサービスを展開する会社もあります。
数年後、動画配信業界がどうなってるか考えるとわくわくしますね!